10 days in Myanmar


第七綴

 

10日間のミャンマー旅を振り返って。

ミャンマー入国当初はアウンサンスーチーさん(?)、途上国(?)、くらいのイメージしかなく、特に料理や菓子は何の知識もないままに決めました。いつも現地に人がいれば出会うしお菓子があれば発見できる、というスタンスで旅をしています。教科書の英語を勉強してから行くのではなくて、現地に行けば嫌でも英会話は身に着くような感覚です。今回もそんな真っ白な状態で現地入りすると、食べたこと無い餅菓子や油ぎった料理に驚く毎日でした。食文化は分かりやすく周辺の国をミックスさせたような感じで、お菓子にもインド由来のもの、中華っぽいもの、東南アジアっぽいものと分けられそうな感じでした。例えば、ピーで食べたマライビャッはインドのバルフィのような菓子、シュウェタミはインドネシアのワジみたいなもち米のお菓子でした。ノワイヨー(ミルクジャム)、ケシの実のハラワ、コーンを練り込んだ餅、セモリナ粉のケーキなんかも美味しかったな。作ってみたいお菓子がたくさん見つかりました。あっという間の10日間、後半は腹痛に悩まされながらでしたが、充実したお菓子調査の旅になりました。旅が実現できてよかった!

 

地方間の移動は壮絶で、ワゴン車でガタガタ道を6時間走ったり、荷物の上に腰掛けるバスだったり、窓は開けっぱなたれ排ガスまみれ。クリーンなコンクリートジャングルで過ごす身体にはハードな環境ですが、これが楽しかった。目の前の壁をクリアしようという人々の熱量をまじまじと感じ取れました。ミャンマー人は誠実で色々な文化を吸収することが得意な印象で、英語も日本人より話します。これからタイやベトナムを追いかけるように成長していくことは間違いないです。日本もアジアの後進国にならないように、活気付いたらと願います。個人的にはVRやAR、AIの世界に期待していますが、ぼくも世界の郷土菓子を通して日本の活気付けに一役買いたいと思いました。

 

かつて21歳の頃に何も知らないヨーロッパを3カ月周り、22歳で渡仏、23歳では無謀にもフランスから自転車で大陸横断という挑戦をしました。社会に出て、ぼくがまず目標にしたことは旅をすることでした。当時は仕事にはなってなかったかもしれないけれど、とにかく自分の活動が楽しくて続けていました。楽しみ続ければ仕事になるものですね!日本定住が長くなるにつれて頭がかたくなりつつある今日この頃ですが、今回、久しぶりに旅に出てやっぱりやりたいことは海外にあることを実感しました。今後も継続して旅をモチベーションに生きていきたいと思います。やりたいことを仕事にできるような形が世の中的にも浸透しつつある気がしています。勝手に。自分も含めスタッフ全員がストレスなく興味に全力を注げるようにすることが今の目標です。そんな考えが再沸騰するようなミャンマー10日間でした。

次回こそはメキシコかな。

おわり。