－第八回－

＊ALSACE＿『ワイン街道サイクリング』＊

皆さんご存知でしょうか

アルザスのワイン街道

アルザスは、ブルゴーニュやシャンパーニュに近く

ドイツと隣接する場所にあります

南北170kmに及ぶワイン街道には

広大なぶどう畑が続きます

点在する小さな村では

古い木組みの家や手作りの絵看板を掲げた店

それに、クグロフなどアルザスのどこか心温まる

そんなお菓子に出会えます

今回はそんなアルザスのワイン街道をサイクリングした時のお話

この地図の右側がワイン街道のルートです

今住んでいるMulhouseはCernay(下)の少し右あたり

そこから目的地Colmarを目指して

絶好の快晴の中

いざ、サイクリング出発！

まず最初の村にて"DEGUSTATION(試飲)"の看板を見つけて

さっそくワインを試飲させて頂きました

頂いたのは"Gewurztraminer"(ｹﾞｳﾞﾙﾂﾄﾗﾐﾈｰﾙ)

コクがあって、花ような独特の香りがする甘いワインです

いやぁ、やっぱり美味しいです

アルザスワインは７種類のみ

その中でも一番好きなのがコレなのです

自転車で疲れた身体に染み渡りました！

あ、そういえば飲酒運転ですね...

それどころか

車で来てる人も多いと思います

うん...大丈夫、これがフランス！

ガイドブックに載っているようなCAVE（ワイナリー）では

日本語の解説も置いていました

ワインの知識が無くても、問題なし！

店員さんは皆、親切

言葉が通じなくても、問題なし！

好きなだけ飲み比べて

真っ直ぐ歩けなくても、問題なし！

店内はこんな感じ

やっぱりシーズンは秋なのかな？

私が行った時、お客さんは一人もいませんでした

そういえば、昨年秋はぶどう畑でぶどうを摘む仕事をしてたんです

毎日毎日...

ぶどう狩っては

ワイン飲んで。

休憩中に

はいっワイン。

今日も一日お疲れさんっ

ソンテー！！（乾杯！！）ワイン飲んで。

CAVEに行くとあの頃と同じ匂いがして

ふと思い出しちゃいます

あのワインで溢れた毎日を

ふふ

アルザスはフルーツの名産地

CAVEにもコンフィチュールが並んでいました

日本でもお馴染みのChristine Ferberのコンフィチュールも売っていますね

Eau de vie（オードヴィ）

直訳すると"命の水"

という名の蒸留酒

フルーツの名産地ならでは、

アルザスには沢山のフルーツのEau de vieがあります

：

ちょっとあなた、今日はこの辺でお止めなさい

飲みすぎですよ

なぁに言ってんだカロリンヌ、

これは命の水なんだ

：

と、そんなフレンチな酔っ払いがいそうなものですな

さてさて

良い気分になったところで...出発

CAVEの方と話していて

パリ－北京を自転車で横断した友達がいるんだ、と

そりゃあ会わずにはいられない!!

聞きたい事がいっぱい！

一山越えた隣村におられるらしい

という事でワイン街道を無視し

山道へ

バンシュタイン峠を越え

紹介されたお宅に到着

待っていたのは...

猫...

かわいい猫...

ぁあ可愛い...

枯れ枝で遊んだり...

喋ったり...

くすぐったり...

ぁあ、かわいいなぁ...

さて、帰るか

よし。

って大事な事忘れてるー

そうそう、パリ－北京！！

なんと、100人の団体で決行したらしい

なんでもフランスの自転車サークルのようなモノに参加しているらしく

医療チームやら料理人やらを引き連れての旅だったそうな

ルートも違っていたケド、実際に体験した色んなハナシを聞けてよかったです

私のＰａｒｉｓ－上海、お菓子旅も6/1出発とせまって参りました。

わくわく...

自転車と共に

ひょんな事から、次に向かったのが

別の町に住む娘さんのお宅へ

娘さん特製の焼き菓子を頂きながら

クエッチのEau de vie（命の水）を...

しかもこのお酒、自家製なのです

楽しい時間、お酒、美味しく頂きました

最初のワイン街道を紹介する意気込みはどこへやら

ふらふらしてる間にもう午後６時！

最後の目的地"Niedermorschwihr"(ニーデルモルシュヴィル)に向かわねば！！

といいますのも日本からお土産を預かっておりまして

コンフィチュールの妖精Christine Ferberの元へ！！

Niedermorschwihrに着いた頃には午後８時を回っておりました。

いかにもアルザスといった町並みの素敵な小さな村です

京都の白味噌をプレゼント

すると、店の奥からお返しにコンフィチュールを頂いちゃいました

帰りは車に自転車を積んでコルマールまで

本当に優しい方でした

：

さて、、、

今回はアルザスワインを紹介したかったのに、、、

旅に寄り道はつきもの

そして、そこには色んな素敵な出会いがあるものです

という感じでまとめましょう！

最後に

ワイン街道への行き方をご紹介

パリからコルマールまで電車で３時間

そこからバスかタクシーで。

若しくは、コルマール発着で現地ツアーなんかもあるようです

パリの観光も良いですが

フランスの田舎を訪れて、美味しいワインを巡るのも面白いですよ